
当たり前の日常が、突然失われる時代
サウナブームがすっかり定着し、新規のオシャレな施設や個室サウナが次々とオープンする一方で、長年地域を温め続けてきた老舗銭湯や温浴施設が静かに暖簾を下ろす動きが止まらないように見えます。
「いつものサウナ室」「お気に入りの水風呂」「あの慣れ親しんだ外気浴スペース」。
当たり前のようにそこにあった空間が、ある日突然「閉店のお知らせ」を掲示する。2026年に入り、その波はさらに加速している印象を受けます。。

突然でドキッとする、心臓に悪いツイートです・・羽衣湯さん好きだったな〜。。
今回は、2026年中(年内)に閉店・閉業予定(または既に閉店)となった都内および近郊の温浴施設をまとめてみます。
2026年に閉店・閉業予定(または閉業)の都内近郊温浴施設リスト
東京都内
羽衣湯(渋谷区本町)
閉店予定: 2026年9月30日(水)

特徴: ボイラー設備等の老朽化および資材・燃料費高騰の影響により9月末での閉業を発表。
飛鳥山温泉(北区滝野川)
閉店予定: 2026年12月31日(木)
特徴: 地下120mからの天然地下水とサウナで長年愛されてきたが、設備の老朽化等により年内での営業終了が決まっている。
亀の湯(江戸川区)
閉業: 2026年7月26日

小島湯(江戸川区)
閉業: 2026年2月27日

SOLA SPA 新宿の湯(新宿区歌舞伎町)
閉店: 2026年3月25日

東京都近郊(神奈川・埼玉・茨城)
サウナゆげ蔵(神奈川県横浜市)
閉店: 2026年8月30日


ゆとりの郷 にいざ温泉(埼玉県新座市)
閉店: 2026年1月31日(※運営元変更に伴い、2026年5月に「OYUGIWA にいざ温泉」としてリニューアルオープン)

早稲田天然温泉 めぐみの湯(埼玉県三郷市)
閉店: 2026年1月15日

スパ湯~ワールド(茨城県つくば市)
閉店: 2026年1月31日
※大黒湯(目黒区)のように、閉業ではなく「大規模改修に伴う一時休業(2026年秋再開予定)」を選択する施設もあるが、多くの施設にとっては大きな英断が必要となる。
なぜ今、温浴施設の閉店が相次ぐのか?
相次ぐ閉業の背景には、単なる「客足の減少」だけでは片付けられない、根深い構造的理由が存在する。
1. 燃料費・電気代の圧倒的高騰
サウナや大きな浴槽を温め続けるには膨大なエネルギーが必要だ。近年の原油高や電気・ガス料金の高騰は、施設運営の利益をダイレクトに圧迫している。特に「公衆浴場(銭湯)」は入浴料金の上限が都道府県ごとに定められているため、コスト増分を容易に価格転嫁できない苦しさがある。
2. 設備老朽化と莫大な修繕費
昭和〜平成初期に作られた施設のボイラーや配管、サウナヒーターが一斉に寿命を迎えている。これらを全面刷新するには数千万円から億単位の投資が必要となり、「投資を回収する前に廃業を選択せざるを得ない」という苦渋の決断に至るオーナーが多い。
3. 後継者不足と人手不足
経営者の高齢化に伴う後継者難も大きな問題だ。深夜営業や清掃作業など労働負荷が大きい業界であり、アルバイトやスタッフの確保難も拍車をかけている。
私たちサウナーにできること
「いつでも行ける」と思っていた施設がなくなる喪失感は、実際に失ってからでないと分からない。
私たちができる最もシンプルで最大の支援は、「今日、足を運ぶこと」だ。
SNSで閉店を惜しむ声を上げることも愛ではあるが、実際に券売機にお金を入れ、サウナに入り、帰りがけにオロポや瓶牛乳をちょっと買って帰る。その1回の利用と売上の積み重ねこそが、日々現場を回しているスタッフや店主への一番の感謝とエールになる。
もし気になっている施設や、しばらく足が遠のいているホームサウナがあるなら、どうか「次の休日」と言わず、今週末にでも行ってみてほしい。暖簾がくぐれるうちに、その温もりを肌に刻みに行こう。

いつまでも、あると思うな、町サウナ。。

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