
目を覚ますと7時 50 分頃。昼夜再逆転して結構早起きできたぞと、しばしぼんやりとコーヒーなどを飲み、もう一度壁の時計を見ると 11 時 40 分頃だった。短針と長針を逆に見ていたという。
この時間となってしまっては今日も遠征は控えておこう・・と、午後から立川エリアの銭湯を回ることにする。
まずは初訪問の「美保湯」さん。サウナが無い故に最近知った銭湯である(情報源のサウナイキタイにヒットしないので)。暗くてよく分からないが店舗正面は草花の植木鉢で埋め尽くされている。
団地と中央線の線路に挟まれた袋小路のような場所にある。こちらが駐車場だろうか。
地理感覚的にはこの辺りは立川というよりも国立エリアである。何んとなくハイソなイメージの国立市であるが、立川市寄りのこのエリア、あるいは国立市寄りの立川は、本当にこの銭湯のような下町庶民的なイメージなのであった。

休憩ロビーには金魚なのか小さな鯉なのかの泳ぐ水槽が3つ。レトロマッサージチェア。脱衣所にはレトロ系銭湯にありがちな横尾忠則の浴場組合のポスターが。
浴室はシンプルに奥にひとつ。バイブラとひかえめジェットは一応仕切りで分かれているが、お湯が行き来して実質繋がっている。バイブラ側にあの「鉄格子」があったので中を覗いてみるも、ガリウム鉱石もカエルちゃんの置物も無く、滝状にお湯が流れていた。
薪沸かしだそうだが、言うほど熱くもなく体感 40 ℃ ほど。
シャンプー類の備え付けは無いとの情報だったが置いてあった。カランは、シャワーの穴が所々詰まっているものもあり、一部の穴から細い水流があらぬ方向へ飛んだりする。
壁のペンキ絵は写実的な富士山で、この濃いめの青と強い筆致は丸山清人氏作であった。白文字のサインが男湯と女湯の間の中央下部に書かれているのも珍しい。サインの上には(西伊豆)とあった。三保の松原か。もしかして「美保」湯という屋号もこれと関係あるのかも。
それにしても、このような場所にひっそりと建っている銭湯で丸山画伯の富士山が見れるとは思わなかった。尤も、銭湯のペンキ絵師は日本に3人くらいしかいないそうなので、大抵の富士山はその3人のどなたかの作、という事にもなるが。

家庭向けにこんなのも描いているらしい。いいな・・。


浴室に入った時からもうもうと香っていた薬湯は自分の好きな漢方系。「じっこう」ではないけれど、似たように「じゅ」だか、小さい「っ」の入った名前の・・忘れてしまった。
そして意外やこの薬湯の方がメインの湯船よりも熱かった。体感で 42 ℃、正座して肩までの深さ。小雨混じりで肌寒くもあったので、交替浴(冷シャワー)は省略しようと思っていたが、この薬湯がそこそこのあつ湯だったので、冷シャワー浴で〆る。
水分補給にフロントで購めた「お〜い お茶」のラベルを何気なく眺める。そこには公式グローバルアンバサダーの大谷翔平の一句が(だから何なんだ??)。
いつの日も ぼくのそばには お茶がある
(カリフォルニア州 ロサンゼルス 大谷翔平 30 歳)
脱衣所のガラス戸を開けると朽ちた趣の縁側があり、トイレもその角にあった。洋式・ウォシュレット無し。縁側とブロック塀に挟まれた猫の額ほどの空間には大量の空の植木鉢、培養土や腐葉土などの袋が山積みになっていた。
スタンド式の灰皿が置いてある。新し目の吸い殻があったので、吸っても大丈夫だろうと風呂上がりの一服・・。波板のプラスチック屋根を叩く雨音からして、降りは少し強くなってきたようだ。
これにて立川市内の銭湯3軒はすべて訪問。一般受けでは駅近で人気の「湯屋敷 梅の湯」、この後の「松見湯」は綺麗な最新系穴場サウナ、そして銭湯派に刺さるのはこの「美保湯」かと思われる。
サウナが無いので、こちらも一期一会になるだろうが、案外この手の銭湯が最も印象には残るのかもしれない。

で、やはりサウナで〆なくてはと、バイクで5分ほどの距離の「松見湯」さんへ。リニューアルしたばかりの3年半前以来、二度目の訪問。

天井が高くて気持ちのいい休憩ロビー。さっきの美保湯さんとのギャップもすごい。

店舗外観とサウナが別料金で 500 円という少し高めな設定以外は、何もかもをすっかりと忘れていた。サウナは変形 L 字型の座席配置で、せいぜい3〜4畳程度の広さなのだけれどデッドスペースを上手く使って狭さを感じさせない造り。
香太くんだろうか、いい香り。テレビ・BGM は無し。そして白黒ストライプのゼブラ柄サウナマットのサウナにハズレ無し。
90 ℃ ジャスト、下段で 10 分、上段で 12 分の2セット。水風呂は体感1℃ 下げのバイブラ。これはお隣の国立「鳩の湯」のコンフォートサウナと同じくらい好きなサウナかも。
別部屋半露天風呂は自分の好きなあの青緑色と灰色の柄の岩タイルの浴槽。ととのいイス4脚ほど。洗髪洗体歯磨き髭剃りを先の美保湯で済ませてきた上に、こちらでもサウナは2セットだけなのに(もう時間がアレか・・)となった(サウナは2時間制)。
それだけゆっくりのんびり理想的な銭湯サウナタイムを過ごせたという事だろう。


「東京銭湯コレクションカード」もこれにて立川市の3枚をコンプリート。

右上の「砂川湯」もサウナ無しで観測外の未訪問だった。砂川町というのは立川市だったと思うが、武蔵村山市の(唯一の)銭湯らしい。いずれまた、近くのサウナ付き銭湯とセットで訪いたい。

この日のサウナ散歩も前半はマンホールカード蒐集に回る。


まずは国分寺市のマンホールカード。

「ひかりプラザ」という施設で配布されている。以前、仕事でこの近くに通っていたのだが、この新幹線も 10 数年振り。
この辺りもまた、感覚的には国分寺市というよりは国立なのだが。

この新幹線、中に入れるとは知らなかった。

スタンプカードが上手く押せない。


この「カラーブックス」なる写真図鑑みたいなの、実家に何冊もあったな・・。

ガラスケースの中には「じゅん散歩」で訪れた高田純次師匠のサインが。しかも放送は先月だったらしい。ここに展示するのは趣旨が違うような気もするが・・。


国立駅の北口側のひかりプラザを出ると南口の旧国立駅舎へ。


国立市のマンホールカードの一種はこちらで配布されている。



赤い三角屋根の駅舎はかなり人気だったらしい。

ぬいまであった。

もしか、今の高架駅になってから電車で国立に降りたことってないかもしれない。

今までに都合4度か5度、居を移しているけれど、一瞬だけ住んだ多摩ニュータウンのマンションを除き、現在の限りなく埼玉に近い都内の寓居含めて駅から徒歩 30 分以上もかかるような物件ばかりに住んでいたので、電車って滅多に乗らない人間だったんよね。駅まで自転車かバスで行って切符を買って電車を待つというプロセスが面倒で(乗ってしまえば圧倒的に早いのだが)、足は常にバイクかクルマっていう。

サウナ飯は国立の「横浜らーめん 花笠家」さんで。5月に鳩の湯さんへ来た時以来の再訪。西国立にも市内で人気の家系があったんだけど、そちらは午前の部の終了に間に合わず、午後の部開始には早くで、通し営業のこちらへ。

前回と同じ、券売機左上の「花笠家ラーメン」を。海苔5枚、ほうれん草ちょい増し、味玉付き。麺かため、味普通、油普通で。スープの濃さも油の量も控えめな感じ。
無料ライスは中盛りで。青かっぱ漬けも水色の丼も、紛う事なしにマイフェイバリットの「武蔵家」系。
ごちそうさまでした(^人^)
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